FLORAL DIARY

ケルムスコットマナー続き

前回に引き続き、ウィリアム・モリスの別荘、ケルムスコットマナーの室内の様子です。

一階部分、玄関ホールを入って奥にあるのがこちらのGreen Room(グリーンルーム)

17世紀には’inner parlour’(奥座敷や談話室と言える部屋)として使われていたこの部屋ですが、モリス家はこの部屋をリビングルームとして使っていたそうです。

各部屋に係の方がいて、質問に答えてくださいます。

「この柄は何といいますか?」とか「これはいつぐらいのものですか?」というような簡単な質問にももちろんわかりやすく答えてくださいますし、同じタイミングで見学していたものすごく詳しい方の専門的な質問にも丁寧に答えてくださっていました。私には難しすぎましたが一応近くで聞いていました。

暖炉に使われているタイルは1873年に妻Janeが選んだものでMorris & Co.の「スワン」と「アーティチョーク」です。当時のオリジナルもありますが、欠損部分には1960年の修復時に同じタイルが入れられたそうです。同じ模様のタイルでも色の違いがわかりますね。

モリスは、ターナー家が使用していた家具や調度品なども入れ替えたりはせず、自分たちのものと組み合わせて大切に使っていましたので、オークの重厚な家具類やタペストリーなど17世紀頃のものも多くあります。

カーテンは、1883年モリスデザインのKennetパターン。5枚の版木からなるブロックプリントで、内2枚がこちらに展示されています。残り3枚はヴィクトリア&アルバート博物館に所蔵されているそうです。V&Aではこんなに近くで見ることは出来ないので貴重な体験です。

「こういうところにモリスのクラフトマンシップが現れているでしょう」と説明された窓枠。窓の金具が手になっています。

Green Roomを出て、次のWhite RoomをつないでいるのがこちらのGarden Hallです。この部屋が本来どのように使われていたかは不明で、モリスも「楽しい通路」や「小径」と表していたようです。現在では、モリス夫妻が新婚時代に住んだRed Houseで使われていたものが展示されています。

左のベンチは、1859年にArts and Crafts 建築の父と言われたPhilip WebbがRed Houseの夫妻の為にデザインしたもので、その後このデザインはMorris & Co.で商品化され50年以上人気商品として販売されていました。

こちらは、モリスが実際に着用していたコートです。仕立ての良さがわかる素敵なコートです。

Garden Hallを抜けた先にあるのが、White Roomで、この邸宅のメインパーラー(メインの応接室)です。1665年に増設された部分で、高い天井と大きな窓を備え、快適でエレガントな談話室のような雰囲気です。

左奥にある18世紀の漆の棚はロセッティの所有していたものでした。

モリスは「この窓から降り注ぐ夏の日差しと目に入る庭の緑の思い出がたくさんある」と書いています。室内の椅子には座ることは出来ませんが、どの部屋も窓際の木製のベンチには座ることが出来ます。モリスが眺めた庭の緑を窓際に座ってボーッと眺めていたらタイムスリップしたような気持ちになるかもしれません。この日は残念ながら雨の1日でしたが、晴れた夏の日の様子も見てみたいなと思いました。

White Roomに併設されている「器室」。

モリスが集めていたブルー&ホワイトの器(ほとんどが中国のものでした)を飾るために、上のベンチ同様にPhilip Webbが棚をデザインしました。

ここから階段で、プライベートルームのある2階と屋根裏に上がります。

また長くなってしまいましたので、次回にさせていただきます。

フローラルは、お盆は休まず営業しております。

八幡さまのぼんぼり祭りは今日までです。どうぞ熱中症対策をなさってお出かけくださいませ。

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