FLORAL DIARY

2021年4月

ゴールデンウィーク2021

ゴールデンウイークは、通常通り営業しております。

5月4日(火)は定休日でお休みをいただきまして、5日(水)は営業し、7日(金)に代休を頂戴いたします。

大変な状況は続いていますが、粛々と営業するしかないですね。

皆さまご存じの通り、例年のゴールデンウィークの鎌倉はたくさんの楽しいイベントもあり、新緑の美しい季節でもあり、駅などは身動きがとれないほどの混雑となります。フローラルも鎌倉路地フェスタに参加させていただいていましたが2年連続で中止となり、賑やかなゴールデンウイークってどんなだったかな?とちょっと忘れそうです。

今日は悪天候もあり、静かな一日でしたが、ご近所のマダムが、お庭のハーブや、筍など美味しいものをお持ちくださったりして、Stay Localにも楽しさはたくさんあると実感した良い一日でした。

なかなかお出かけもしにくいとは思いますが、この1年間、変わらず、感染予防対策には十分に気を付けておりますので、お近くにご用事のある方などはどうぞお立ち寄りくださいませ。

上の写真は、新たにお取り扱いを始めたBurleighバーレイの現行品の中から、ブルーキャリコのカップ&ソーサーとプレート、そして、ペーパーナプキンです。お菓子は、先日いただいた、ホームメイドのジンジャーブレッド。スパイスが効いていてイギリスでいただいているような美味しさです。ありがとうございます。

今後バーレイのアジアンティックフェザンツなどの現行品も増やして参ります。ご希望のお品がおありでしたらどうぞお声がけくださいませ。

そう言えばと思い出して、以前イギリスでバーレイのファクトリーとカフェを訪ねた時の写真を探し出してみました。2017年でした。

バーレイは、1851年の創業。英国陶磁器の故郷ストーク・オン・トレントの現在の場所に1889年に工場を移転して以来130年間MADE IN ENGLANDにこだわり、全てのシリーズをこちらの工場で作り続けています。工場は老朽化が進み、一時期存続の危機もありましたが、チャールズ皇太子の慈善事業財団によって3年の月日と莫大な費用をかけて修繕され、2014年にリニューアルオープンしています。もちろん新しい工場に作り変えられたわけではなく、外観も内装も一見どこがリニューアルされたのかわからないほどに以前の姿を留めています。

当時の、運河を使っての運搬の設備もそのままです。

ファクトリーでは、申し込みが必要ですが、制作過程を見学することも出来ます。

訪れた時期がハロウィンの前でしたので、お庭がハロウィンの飾りつけなのですが、欠けてしまったカップなどがオーナメントのように吊るされていて、可愛いのかな?可愛いか。ちょっぴりシュールな感じも良かったです。

工場見学の後は、簡単なランチやお茶がいただけるカフェへ。器は全てバーレイで、ランプにティポットが使われていたり、壁にはバーレイのアイコニックなデザインであるアジアンテイックフェザンツのモチーフが描かれていたりととても素敵な空間を楽しむことが出来ます。

そして、もう一つのお楽しみは、ファクトリーアウトレットです。検品ではじかれたセコンド品がズラリと並んでいて、購入することが出来るのです。

職人さんたちが、一つ一つ手作業で銅板転写による絵付けを行う様子を見学した後ということもあり、ちょっとのズレや失敗などは自分で使う分には一向に気にならないので、色々購入してきました。あ、もちろん、フローラルで販売するものではなくて、あくまでも自分用ですからご安心ください。フローラルに入れておりますのは、日本の輸入総代理店を通したものです。

キャリコ カップ&ソーサー ¥5,500(税込)

プレート ¥3,300(税込)

ペーパーナプキン ¥770(税込)

皆さまどうぞ良いゴールデンウィークをお過ごしくださいませ。

Queen Mary’s Gardens

昨年の6月に訪れた、ロンドン・リージェンツ・パーク内にある「クイーンメアリーズガーデン」Queen Mary’s Gardensの様子です。この日は雨が降ったりやんだりのお天気でしたが、買い付けの旅の終わりにのんびりと美しいローズガーデンを散策することが出来て、ホッとしたことを覚えています。

本来であれば、今頃またイギリスに買い付けに行っている予定でした。世界中でこのような状況になるとは想像もできませんでした。ワクチンや特効薬の開発が進むまではおそらく渡英は難しいことと思います。在英の家族のことも心配ですが、今はWebツールで気軽に会話をすることが出来ますので、皆元気そうなので安心しています。

これまで、手に取って、自分の目で確かめて買い付けをすることを大切にして来ましたが、しばらくはそれが出来そうにありません。しかしながら、幸いにも今までご縁をいただいてきた信頼できるイギリスのディーラーさん達と今はメールで詳細なやりとりをすることが出来ますので、私の欲しいものを送っていただくことに致しました。お客さまからのご依頼品もいくつかあり、お待ちいただいていますので、それも探していただきました。来週、再来週には2便、3便と届く予定です。

明日には関東圏の緊急事態宣言も解除の見通しですが、フローラルは従来の予定通り5月中は営業を自粛し、6月1日(月)より引き続き感染予防には万全の対策をして営業を開始したいと思います。また詳しくはご案内させていただきますので、どうぞよろしくお願い致します。

皆さまとお会い出来るまであと少しのガマン。お目にかかれます日を楽しみにいたしております。

今日は、クイーンメアリーズガーデンのバラのお写真をただただたくさん載せてみました。ご覧くださいませ🌹

リージェンツ・パークはロンドン中心部にある王立公園で、動物園や運河、湖などもあり、ロンドン市民の憩いの公園です。中でもQueen Mary’s Gardensのローズガーデンは、12,000株ものバラが咲き誇るロンドン市内随一のバラの名所として有名です。

 

 

ナショナルトラスト・トレリシック Trelissick

ゴールデンウィークならぬステイホームウィークとなりましたが、皆さまいかがお過ごしでいらっしゃいますか?

私も買い付けにもしばらくは行くことが出来なそうです。

写真は、昨年6月に行ったコーンウォールのナショナルトラスト・トレリシックガーデンです。現在イギリスのナショナルトラストの施設も全て閉園しているとのことです。一日も早く世界中に日常の生活が戻りますように祈りながら、トレリシックガーデンのレポートを書いてみました。

トレリシックは、イギリス南西部コーンウォールのファル川のほとりに広がる広大なガーデンです。雨上がりで緑も美しく気持ちのよい快晴の一日でした。

イギリスらしい川のほとりの景色とエキゾチックな植物が魅力的な庭園を抜けると、ギリシャ様式の柱が印象的な邸宅が見えてきます。

Trelissickの初期の歴史についてはほとんど知られていないそうですが、1280年のAssize Rollsという巡回裁判所に記録が残っています。邸宅としての原型は、1740年にエドモンドデービーによって建てられました。その後大掛かりな改築も行われますが、1825年にピーターフレデリックロバートソンによってトゥルーロのトーマスダニエルのために建てられた邸宅が現在の邸宅として引き継がれているようです。

1937年までトレリシックを所有していたレナードDカンリフは、陶器の収集家で美術史の研究家でした。彼の継娘イダは、英国4大名窯のひとつ「スポード」の前身である「コープランド」の一族であるロナルドコープランドと結婚。スポードコープランドの作品を共に作り、さらにコレクションも増やしました。

1937年にトレリシックは、アイダとロナルドコープランド夫妻に引き継がれました。

ロナルド亡き後、トレリシックがナショナル・トラストに寄贈された際、所蔵品の多くはオークションにかけられましたが、それでも、1826年にジョサイアスポード2世がウィリアムテイラーコープランドに与えたデザートサービスなど、いくつかの貴重な品はナショナル・トラストが取得しています。

ちゃんと器が写っていませんが、こちらは、トレリシックの庭園のシャクナゲをストーク・オン・トレントのコープランドでプレートにしたものです。

重厚な邸宅内にあって、とても可愛らしかったカフェではクリームティやケーキを皆で楽しみました。

ナショナルトラストはどこもショップが併設されており、ガーデニンググッズやステーショナリーや雑貨が充実しているので、それも楽しみの一つです。

こんなのどかな日々が早く戻りますように。

コーンウォール

 

 

“英国の国土をカタカナの「リ」にたとえると、コーンウォールはちょうど右側「ノ」の(下)先端付近にあたる部分で、緑豊かな田園地帯というよりは、どちらかというと不毛の荒野、ムーア(原野)が広がる丘陵地帯だ。地形的にはそうなのだか、一方、この地方をキャッチコピー的に紹介すれば「ケルト文化と妖精とアーサー王伝説に満ちあふれた場所」ということになるだろうか。”

先日ご紹介した田中喜芳先生の「トリビアの舞踏会」にも記述のあるコーンウォール地方。

閉塞感のある日々が続きますので、ダイアリーには少しでも気分転換になるようなきれいな景色の写真をと思い、イギリス買付日記の続きを。こちらはリーチポタリーから車で1時間ほどのニューキーという町です。岬の突端のホテルは弟家族のお気に入りで、いくつかのベッドルームとキッチンが備わったコテージに母と弟家族と休暇の日程を合わせて滞在してきました。家族と合流するまではひとりで買付の旅で、寝るだけの小さなInnやビジネスホテルに泊まっていたので夢のようでした~。

 

岬の灯台まで散策路が続いており、早朝や夕方の景色はまた格別の美しさでした。滞在は最低3泊からだそうで、1週間ほどのんびりする方も多いのだとか。事前にWaitrose(イギリス全土にありオーガニック商品も多く扱うスーパーマーケット)のオンラインショップで生鮮食品を注文しておくと近くにあるWaitroseがチェックインに合わせて届けてくれ、ホテルの方がお部屋の冷蔵庫の中に収めておいてくれます。とても有り難い便利なサービスですね。

 

ホテルには海を望むテラスカフェがあり、コーンウォール地方の特産であるクロテッドクリームをたっぷりと添えたクリームティーをいただきました。おなかの都合でクリームティーにしましたが(これでもボリューム満点!)次回はぜひアフタヌーンティもいただいてみたいです。

 

セントアイヴス

こちらは、昨年訪れたイングランド南西部コーンウォール州のなかでも西の突端に近い海辺の町セントアイヴスです。

一度行ってみたいとずっと憧れてはいたものの、ロンドンから車でも電車でも6時間はかかるので、なかなか機会がなかったのですが、同じコーンウォール州に移住した弟家族が休暇を兼ねて連れて行ってくれるとのことで実現しました。

19世紀前半までは漁港や船舶の寄港地として栄えていたセントアイブスでしたが徐々に衰退し寂しい風景になっていたそうです。転機を迎えたのは19世紀後半になって鉄道が通ってからのこと。温暖な気候を目指して海水浴客が訪れるようになり、観光の町として以前の賑わいを取り戻しました。

この地にバーナード・リーチと濱田庄司がリーチポタリーを開窯したのはちょうどその頃、1920年のことでした。

産業革命によってもたらされた大量生産品が世に溢れ出した時代、古来イギリスの民衆の生活の器であったスリップウェアの中に美を見出したことは、現代イギリス陶芸の転換期となり、それは現在もこの地に受け継がれています。その頃からリーチや濱田の他にも多くの芸術家達が移住し始め、一時下火になった時代はあるものの、1993年にはテート美術館のセントアイヴス分館が出来るまでとなり、イギリスでも有数の保養地となっています。有名なサーフスポットでもあるそうで、この日もたくさんのサーファー達がサーフィンをを楽しんでいました。

風光明媚な海岸線の写真があまりないのですが、その理由は、セントアイヴスに到着した時まさしくバケツをひっくり返したようなどしゃ降りだったため😅前も見えないほどだったのですが、TATEを見学して外に出た頃にちょうど雨があがってくれていました。

雨で冷えた体をあたためるべく、TATEを出てすぐのビーチのカフェレストランで軽いランチをいただきました。

屋根付きの半オープン個室のようになっていてとても気持ちが良かったです。お隣のブースから遊びにきた可愛らしい男の子が写ってしまってますがあまりに可愛らしいのでそのままにさせていただきましょう(^o^)

クラブサンドイッチもスープもとても美味しかったです。

そしていよいよ念願のリーチポタリーへ。

博物館として、登り窯やろくろなど作陶室の様子がそのままに保存されている他、現在でも現代作家の作陶の場として使われています。入り口にはリーチ氏などの作品が展示されており、ミュージアムショップでは現行のリーチポタリーの作品や現代作家の作品がたくさん販売されていますので、リーチポタリー100年の歴史を過去から現代まで楽しむことが出来ます。

リーチポタリーの写真は、9歳の甥っ子にカメラを渡して撮ってもらったものです。大人が(というか私がですが)撮るとどうしても上手に撮ろうという気持ちが働いてしまって、見たそのままの印象や感動が写っているというよりなんとなく「キレイ」に写っていることが多いのですが、純粋な子どものファインダー越しの視線というのは素敵だなと思いました。

中でもやはり印象に残るのは1920年にリーチと濱田が作った登り窯でした。1970年頃までは現役で使われていたとのこと。何度も失敗も繰り返したであろうご苦労を思い、その先に生まれた素晴らしい作品の数々を拝見し感激もひとしおでした。先日は濱田庄司記念益子参考館でも登り窯を拝見しましたが、今年はこれからもまだまだ益子でもセントアイヴスでも100年の記念イベントが計画されているそうですのでそれも楽しみです。

グレインサックのバッグ

古いグレインサックや、ジュート、ビンテージの麻の布などを使って作られたバッグを色々買い付けてきました。甥のその日の洋服とあまりにぴったりだったので、コーンウォールの海辺に立ってモデルさんになってもらいました。

グレインサックとはその名の通り、穀物を入れていた麻の袋のこと。その丈夫さとシンプルな美しさでフローラルでも以前からお取り扱いをしているのですが、オリジナルは大きな袋状なので、それを使っていただくには、ご自分で糸をほどいて布状にしてからクッションにしたり、バッグにしたりしていただく必要がありました。

今回はバッグの状態で売っていたので、「バッグにしてくれたの?!」と聞いたところ、今までバッグに仕立てて売るなんて考えてもいなかったけれど、奥さんが作ったものを試しに出してみたらすごい人気だったから驚いたとのこと。「ロンドンのインテリアショップにもたくさん売ったよ😉」と何とも自慢気でした。お裁縫が出来る人にとってみては大した作業ではないのかもしれませんが、出来ない人にとっては本当に有り難いことなのですよね~。

下の写真の右のものがグレインサック。それ以外は、グレインサックではなく、ヴィンテージのしっかりとした麻やジュートから作られています。イギリスでは断然使い古された無骨なグレインサックが人気とのことでしたが、それ以外のものもとても素敵でしたのでたくさん買ってきました。

バッグのサイズは、手作りですのでそれぞれ違いますが、だいたい幅40cm 高さ35cmほどです。

甥の身長は約135cmとのことですので、大きさのご参考になさってくださいませ。大人でも肩掛け可能です。

¥5,000(税別)

8月19日(月)はお休みさせていただきます。20日(火・定休日)と合わせて連休となります。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

ケルムスコットマナー続き

前回に引き続き、ウィリアム・モリスの別荘、ケルムスコットマナーの室内の様子です。

一階部分、玄関ホールを入って奥にあるのがこちらのGreen Room(グリーンルーム)

17世紀には’inner parlour’(奥座敷や談話室と言える部屋)として使われていたこの部屋ですが、モリス家はこの部屋をリビングルームとして使っていたそうです。

各部屋に係の方がいて、質問に答えてくださいます。

「この柄は何といいますか?」とか「これはいつぐらいのものですか?」というような簡単な質問にももちろんわかりやすく答えてくださいますし、同じタイミングで見学していたものすごく詳しい方の専門的な質問にも丁寧に答えてくださっていました。私には難しすぎましたが一応近くで聞いていました。

暖炉に使われているタイルは1873年に妻Janeが選んだものでMorris & Co.の「スワン」と「アーティチョーク」です。当時のオリジナルもありますが、欠損部分には1960年の修復時に同じタイルが入れられたそうです。同じ模様のタイルでも色の違いがわかりますね。

モリスは、ターナー家が使用していた家具や調度品なども入れ替えたりはせず、自分たちのものと組み合わせて大切に使っていましたので、オークの重厚な家具類やタペストリーなど17世紀頃のものも多くあります。

カーテンは、1883年モリスデザインのKennetパターン。5枚の版木からなるブロックプリントで、内2枚がこちらに展示されています。残り3枚はヴィクトリア&アルバート博物館に所蔵されているそうです。V&Aではこんなに近くで見ることは出来ないので貴重な体験です。

「こういうところにモリスのクラフトマンシップが現れているでしょう」と説明された窓枠。窓の金具が手になっています。

Green Roomを出て、次のWhite RoomをつないでいるのがこちらのGarden Hallです。この部屋が本来どのように使われていたかは不明で、モリスも「楽しい通路」や「小径」と表していたようです。現在では、モリス夫妻が新婚時代に住んだRed Houseで使われていたものが展示されています。

左のベンチは、1859年にArts and Crafts 建築の父と言われたPhilip WebbがRed Houseの夫妻の為にデザインしたもので、その後このデザインはMorris & Co.で商品化され50年以上人気商品として販売されていました。

こちらは、モリスが実際に着用していたコートです。仕立ての良さがわかる素敵なコートです。

Garden Hallを抜けた先にあるのが、White Roomで、この邸宅のメインパーラー(メインの応接室)です。1665年に増設された部分で、高い天井と大きな窓を備え、快適でエレガントな談話室のような雰囲気です。

左奥にある18世紀の漆の棚はロセッティの所有していたものでした。

モリスは「この窓から降り注ぐ夏の日差しと目に入る庭の緑の思い出がたくさんある」と書いています。室内の椅子には座ることは出来ませんが、どの部屋も窓際の木製のベンチには座ることが出来ます。モリスが眺めた庭の緑を窓際に座ってボーッと眺めていたらタイムスリップしたような気持ちになるかもしれません。この日は残念ながら雨の1日でしたが、晴れた夏の日の様子も見てみたいなと思いました。

White Roomに併設されている「器室」。

モリスが集めていたブルー&ホワイトの器(ほとんどが中国のものでした)を飾るために、上のベンチ同様にPhilip Webbが棚をデザインしました。

ここから階段で、プライベートルームのある2階と屋根裏に上がります。

また長くなってしまいましたので、次回にさせていただきます。

フローラルは、お盆は休まず営業しております。

八幡さまのぼんぼり祭りは今日までです。どうぞ熱中症対策をなさってお出かけくださいませ。

夏にぴったりのアクセサリーも色々ご用意しております。Beyulさんのお品々は夏の大SALE価格です!

店内涼しくして皆さまのお越しをお待ちいたしております。

イギリス買付日記・2019続きとお休みのお知らせです

とても良いと伺って、いつか行ってみたいと思っていたコッツウォルズのウィリアム・モリスの別荘「ケルムスコット・マナー」に行ってきました。モリスの装飾美術活動とモリス商会の事業展開の大きなきっかけともなった結婚後の新居「レッドハウス」と並び、室内装飾が当時のままに保存されていることで有名な邸宅です。4月から8月の水曜日と土曜日しかオープンしていないのでなかなかチャンスがなかったのですが、今回はちょうど良い日程を組むことが出来ました。

ケルムスコットマナーは、元々は、この地方の農場主であったリチャード・ターナーによって1570年頃に建てられたエリザベス朝建築でした。その後も繁栄を続けたターナー家によって維持、拡張されますが、1870年相続人により家は貸し出されることとなりました。

1871年、当時ロンドンで多忙な日々を送っていたモリスでしたが、一目でこの美しいライムストーンの荘園邸宅を気に入り、妻ジェインと2人の娘・ジェニーとメイと余暇を過ごす為の別荘として、ラファエル前派の画家であり詩人、そして、モリス商会のメンバーでありモリスが師と仰いだロセッティと共同で借りることにします。しかし共同別荘生活は長くは続きませんでした。

 

「妻を亡くし精神的に不安定になっていたロセッティの為に別荘をシェアすることを提案し、次第にモリスの妻ジェインとロセッティとの仲が深まっていったことに苦悩したモリスが共同貸借を解消した」とされていますが、実のところは、それ以前からロセッティの絵のミューズであったジェインとロセッティの関係は始まっており、スキャンダルを避けるための場所の提供でもあったようです。邸宅の美しさを考えると何とも哀しいお話です。

1874年、モリスから共同貸借の解消を申し出る手紙を受け取ったロセッティはこの地を去ります。

その後は、モリスの作品の出版者で友人であったフレデリック・スタートリッジ・エリスが新しい共同居住者となり、モリスは平和で幸せな日々を取り戻しました。モリス&カンパニーでの家具、織物、壁紙、ステンドグラスの製作監督、文筆業、政治的活動と、多忙なロンドンでの仕事の合間を見つけてはこの自然に囲まれた美しい場所に通うことは、モリスにとってかけがえのない喜びであり、彼の作品にも大きな影響を与えました。

 

彼の詩や散文の中にはテムズ川近くのコッツウォルズの風景が織り込まれ、織物や壁紙などの作品に多くの影響が見られます。またこの地方の伝統建築からも多くの影響を受けています。

1896年にロンドンで亡くなったモリスは、この地に葬られました。妻・ジェインは、ロンドンのハマースミスの邸宅(ケルムスコットハウス)を引き払い、そこにあった備品等を全てケルムスコットマナーに移したとのこと。それゆえに、今日私たちはハマースミスの邸宅にあったものも一緒に見学出来るようになっているという訳です。

ジェインは、病気だった上の娘ジェニーと共に、亡くなる前年の1913年まで居住しました。その後は、末の娘メイが相続者としてジェニーの保護者となり、自分の晩年を「ウィリアム・モリスの故郷ケルムスコットマナー」を維持してゆくことに献身したそうです。自身が亡くなった後も貴重な家具や収集物とケルムスコットマナーを後世に残す為、彼女はオックスフォード大学にモリスの記念館として地所を譲り渡す計画を立てていました。

利益追求のためではなく、芸術家、文筆家、学者や科学者の安らぎの場としてここが貸し出され、家具などの配置が乱されることがないようであれば要求に応じて一般の人々に公開されることを望んでいたそうです。

現在では、イギリスの骨董と歴史に関する学問と知識への奨励、推進、助成を目的として1707年に設立され、1751年に王室の勅許を受けた学術機関・ロンドン考古協会(the Society of Antiquaries of London)によって、保有、管理されています。これから2年間大掛かりな修復工事に入るとのことでしたが、古き素晴らしきものを後世に残そうとする人々の情熱には感動を覚えます。

長くなってしまったので、美しい室内のご紹介はまた後日にさせてください。

 

 

ケルムスコットマナー

Kelmscott Manor, Kelmscott, Nr. Lechalade, Oxon GL7 3HJ

開館は、4月から8月の水曜日と土曜日

オフィシャルページには、2019年9月から改装工事に入るとの記載があります。私が現地で聞いたところでは2年間かけて修復するとのことでしたので、開館日の変更があるかもしれませんので、おいでになる際にはこちらにてご確認ください。また、入場は時間制です。入口でチケットを購入すると入場時間が記載されています。私はタイミング良くすぐ入れたのですが、お天気の良い土曜日などは10時半に受付をして入場は午後というような事もあるようですのでオンライン事前購入を利用されたほうが良いかもしれません。

最後になりましたが、フローラルのお知らせです。

明日8月2日(金)~4日(日)までお休みを頂戴いたします。

ご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

イギリス買付日記・2019

以前もご案内させていただきましたが、6月27日(木)は、フローリスト山中あすかさんとのコラボレーション企画がございます。定期的に開催されているフラワーレッスンに、フローラルがイギリスで買付けて参りましたアンティーク、ヴィンテージのガラスのピッチャーを使っていただき、もちろん、お花も、ピッチャーもお持ち帰りいただこうというものです。イベントに間に合わせるため、イギリスから配送を急いでいただいていたのですが、問題なく無事通関したとの連絡があり、荷物が届きました。まずはホッと一安心です。

レッスンは満席となりました。ありがとうございます。皆さまにお目にかかれますのを楽しみにいたしております。

レッスン終了後、フローラルは15時より開店いたします。どうぞよろしくお願い致します。

さて、写真は、コッツウォルズのキフツゲートコートガーデンです。こちらは、祖母・娘・孫娘と三代の女性によって造られ、現在も運営されているガーデンです。個人のガーデンとは思えないほどの規模の大きさで、イギリス最大のつるバラと言われる「キフツゲート・ローズ」がこのガーデンを世界的に有名にしています。私が訪れたのは5月末でしたので、まだバラには早く、特に6月下旬頃が見頃と言われるキフツゲートローズにはだいぶ早かったのですが、それでも春の花々や起伏に富んだ土地に様々に思考を凝らしたガーデンを十分に楽しむことが出来ました。

エントランスを入ってすぐ、Four Squaresから邸宅を見ると美しいフジの花。

季節の花を見ながらボーダーガーデンを進みます。

今までの柔らかな印象のガーデンとは全く違うWater Garden

グリーンの塀で囲まれているので外からはわからないのですが、中に入ると別世界が広がっています。

丘を下ると、息を呑むような風景がありました。半月型の池とその下にはコッツウォルズの丘陵地帯が広がっています。池は、スイミングプールと書かれていますので、ご家族はここで泳げるのでしょうね。とても気持ちが良さそうです。

 

 

 

キフツゲートローズと同じく、この半月型のプールがガーデンを名園にしたそうですが、ナショナルトラスト管理のガーデンほど有名でないからでしょうか、とても空いていて、贅沢な時間を過ごしました。池に反射する木と雲の動きが美しくて、ずっと見ていられそうでしたが旅の途中なので後ろ髪を引かれる思いで出口に向かいました。

 

 

イギリスより戻ってまいりました

バラも次々と開花し、初夏の美しい季節を迎えたイギリスから戻ってまいりました。家族にも会って小旅行にも出かけ、楽しい時間を過ごすことも出来ました。

そして今回もたくさんの素晴らしい品々との出会いに恵まれました。個別にご依頼をいただいていたお品もほぼお探しすることが出来ましたので荷物が無事到着致しましたらすぐにご連絡させていただきます。

今回は、車での移動が1日で600キロという日もあり心配もありましたが、元気に戻りまして、本日より通常営業致しております。

少しずつ新着のお品もお出ししておりますので、ぜひお立ち寄りくださいませ。

旅の様子もまたダイアリーに綴りたいと思います。

鎌倉はそろそろ紫陽花の季節のようです。

お休みのお知らせとストーンヘンジ

 

 

2月25日(月)~28日(金)までお休みを頂戴いたします。ご迷惑をお掛けいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

次にお店を開けます時にはもう3月!本当に時間が経つのが早いです。新年会がついこの間だったように感じるのですが。。。この地域の商店会の新年会も楽しい時間でした。歴史あるエリアで、何代も続く商店さんから、私のようにお店を開かせていただいて10年未満という新しいところもたくさんあるのですが、皆さん別け隔てなく、本当に優しく楽しいので、とても幸せなことだなぁと思いながら、長く続けれられるように頑張らなくてはと思います。

ということで、3ヶ月も前のことになろうとしていますが、思い出したようにイギリス日記を書いてみましたm(_ _)m

まずはストーンヘンジから。一度は行ってみたいと思っていながらなかなか機会がなかったのですが、ロンドンからDevonの弟の家まで約300キロのドライブのちょうど中間地点であるソールズベリーに位置しているのでぜひにと思い寄り道してきました。

ナビを見ながら、もうそろそろかなと思いながら車を走らせ、丘を下ると、ストーンヘンジは突如として目の前に現れます。見渡す限りの草原に紀元前2500年~紀元前2000年に建てられたストーンサークルだけがポツンとそこに立っているという光景は想像以上に感激しました。

駐車場とビジターセンターは離れたところに作られており、駐車場からストーンサークルまでシャトルバスが連れて行ってくれますが、歩いて行くことも出来ます。私が行った日は、とても寒くて風も強い日でしたので、迷うことなくシャトルに乗りましたが、お天気の良い夏の日などは古代のストーンサークルを目指して草原を歩くというのはとても気持ちが良さそうです。一日に入場できる人数が限られていますので、夏休みなどにいらっしゃる方は注意が必要かもしれません。オンラインで事前にチケット購入しておくことも出来ます。冬の時期は、写真をご覧頂いておわかりのように、大丈夫です(^^)

以前はサークルの中に入ったり、触ったり出来たそうですが、現在では3メートルくらいのところにロープが張られており、それより近づくことは出来ません。それでも、ストーンの側に立てば、遥か昔の風をも感じられるようです。

ストーンヘンジは、直径100mほどの円形状に立つ高さ4〜5mの30個の立石(メンヒル)と、その中央に馬蹄形に配置された高さ6mほどの巨大な門の形の組石(トリリトン)5基を中心とした環状列石(ストーンサークル)で、長い時を経て崩落した石も多く、現存するのはその一部です。

世界で最も有名な先史時代の遺跡として様々な研究がなされているストーンヘンジですが、まだまだ解明されない謎も多いことが魅力の一つにもなっています。それでも考古学の発達によってその成り立ちは徐々に解明されつつあり、新石器時代後期から青銅器時代にかけて大きく3期に分けて作られたと現在では考えられています。横石同士は溝でつなぎ合わされ、巨大な石の接地面には凸凹が掘られ、倒れないように考えられていることや、切り出した石の運搬にも高度な技術が用いられていたこともわかっています。

ヒールストーンと呼ばれる大きなグリーンストーンと中心にある祭壇石を結ぶ直線上に太陽が登ることから、マヤ遺跡のチチェン・イツァ同様に高度な天文学の知識を持った人々がいたと考えられています。

遺跡の目的については、墓地から始まり、祭祀場であったということはほぼ一致した意見になっているそうですが、天文台であったという説から、ケルト民族の礼拝堂であっという説など結論には至っていないそうです。

 

ミステリアスな遺跡好きの方にはおすすめします。私はまた行きたいと思っています。

イギリスよりこんにちは

イギリスでの買付も無事に終了し、旅もいよいよ終わりに近づきまして、ロンドンに戻ってまいりました。

まずは、ご連絡事項を失礼致します。こちらにおります間にオンラインショップにご注文をいただきましたお客さまへ、自動確認のメールの後のご注文の確定のメールが一部のお客さまにお送りできていないようです。大変申し訳ございません。ご注文はお受け出来ておりますので、戻り次第ご連絡させていただきます。

来年度のカレンダーティタオルを追加でご注文いただきましたお客さま、手に入れることが出来ましたので、こちらも戻り次第ご連絡させていただきます。

どうぞよろしくお願い致します。

さて、今日は1日ロンドンの休日をいただいております。

カントリーサイドを巡っておりましたので、ロンドンの都会的な煌めく美しさに目がびっくりしています!

写真はNational History Museumに作られたスケートリンクです。土曜日ということもあり、たくさんの人がとても楽しそうにスケートを楽しんでいましたよ。時々雨も降っていましたが、どうやら気にする人はいないようです。私はお隣のV&A Museumでのんびりと数時間を過ごしました。

今回も素敵な出会いがたくさんありました。全てのお品が日本に到着するのは少し先になりますが、一緒に持ち帰る予定のものも色々ございます。12月12日より通常営業予定です。14日からはクリスマスフェアを開催いたしますので、お越しいただければ嬉しいです。イギリス買付日記はまた帰国後に更新いたします!

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