FLORAL DIARY

ダッチドゴンビーズのネックレス

8月も終わりに近づき、秋を感じるようになりましたが、もうしばらくは厳しい残暑が続くそうです。今年は梅雨明けが遅かったので、もう少し夏を楽しみたいとおっしゃる方も多いですね。

さて、写真は、Beyulさんが持って来てくださった新作。淡いパープルのガラスが美しい、1700年代のダッチドゴンビーズのネックレスです。

ダッチドゴンビーズ。聞き馴染みがなかったのですが、「ダッチ=ドイツの」「ドゴン=西アフリカ・マリのドゴン族」という意味のトレードビーズですが、マリや西アフリカ以外でも見つかっており、ドゴン族のものには限らず、ドイツで作られた、もしくは、ドイツ人によってもたらされたといことには限らない、この種類のビーズの愛称というようなものだそうで、こちらはオランダ産とのことです。

トレードビーズとは、17世紀から20世紀初頭ぐらいまでヨーロッパとアフリカとの交易でヨーロッパ諸国からアフリカ諸国に渡ったガラスビーズのこと。当時のアフリカの人々はガラスビーズを作る技術を持っていませんでしたので、カラフルで美しいガラスに魅了され、ヨーロッパの人々は、既に低コストで生産出来たガラスビーズと交換に、金銀、貴石、象牙など遥かに高価で貴重なものを得て莫大な財を築いたわけです。

ドゴンの人々は西アフリカ・マリの農耕の民ですが、独自の宇宙観、世界観をもち、天地創造をはじめとする数多くの神話が語り継がれています。現代人が天体望遠鏡の発明によってようやく知り得た天文学的に高度な知識をドゴンの人々は既に太古の昔から知っていて伝承してきたという「シリウス・ミステリー」で知られる民でもあるのです。これには様々な論争があるそうですが、いずれにしてもそんな人々にとって、輝く星のようなガラス玉は天からの贈りもののように見えたことでしょう。私たちの考える金銀宝石の価値とは違った価値観があったことは当然のことのように思えます。

31個のダッチドゴンガラスビーズに銀の留め具

¥75,000(税別)

 

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