FLORAL DIARY

2018年8月

お休みのお知らせ

 

明日8月24日(金)~8月30日(木)まで、お休みさせていただきます。

9月は、5日(水)~10日(月)と、15日(土)にお休みを頂戴いたします。

ご迷惑をお掛けいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

写真は、イギリスのナショナルトラストから届きましたトートバッグです。

イングランド南東部のサセックス州の霧につつまれた夜明けの風景が描かれたもの。深いブルーが大人の雰囲気です。同じデザインのスカーフもありまして、これからの徐々に肌寒くなる季節にもぴったりです。

9月21日から24日の5周年感謝フェアでは、イギリスからの新着の品もご紹介してまいりますので、どうぞ秋の鎌倉散策のおついでにお立ち寄りいただければ嬉しいです。

 

 

大山崎山荘美術館

 

先日のMIHO MUSEUMからの続きで、翌日は大山崎山荘美術館へ。こちらもやはり一度行ってみたいと思っていた美術館でした。フローラルのお客さまからもウィリアム・モリス展がとても良かったと伺っていたのですが、それには間に合わず残念でしたが、夏らしく「サム・フランシスの色彩」展が開催中です。

京都駅からJR山崎駅もしくは、阪急大山崎駅まで約15分。美術館までは、山崎駅からですと徒歩10分ほどですが、阪急大山崎駅からは少し距離があります。ご高齢の方優先とのことですが、両駅から無料送迎バスが出ています。平日ですいていたので、私たちもお世話になりました。夏の京都にはありがたいです!

 

 

バスをおりて、緑の木立を抜けますと、ひっそりと佇む山荘が現れます。

 

大山崎山荘美術館は、関西の実業家・故加賀正太郎氏が大正から昭和初期にかけ建設した「大山崎山荘」をアサヒビールが創建当時の姿に修復し、安藤忠雄氏設計の新棟を加えて、1996年に開館したものです。

正太郎氏が亡くなり、山荘は加賀家の手を離れ、今の素晴らしい姿からは想像出来ませんが、廃墟のようになってしまったとのこと。バブル末期には、最終的に建設会社の手に渡ることとなり、何と取り壊して高層マンションにする計画があったのだそうです。

ニッカウヰスキーの設立にも参画した正太郎氏が、同じく船場の生まれでアサヒビールの初代社長であった故山本爲三郎と深い親交があったことから、京都府や大山崎町からの要請を受け、アサヒビールが山荘の復元を請け負ったとのこと。

優雅というよりも、質実剛健を表したようなチューダーゴシック様式の建物にハーフティンバーの外観。若かりし頃にヨーロッパ各国を遊学する中で、特にイギリスの建築様式に興味を持ち、途中で訪れた炭鉱夫の家がヒントになっているのだとか。

内部も男性らしい重厚なつくり。室内は写真撮影は出来ませんが、ポストカードの掲載許可をいただきました。きっとモリスのカーテンや壁紙がぴったりだったと思うので、やっぱりモリス展を見逃して残念・・・。

美術品の主軸となるのは、美術館開館に際して寄贈された山本爲三郎コレクションです。爲三郎氏は、芸術文化活動への支援に大変熱心で多くの芸術家を支援しますが、特に熱意をもってとり組んだのが、柳宗悦が提唱した民藝運動への支援でした。そのため、河井寬次郎、濱田庄司、バーナード・リーチ、芹沢銈介、黒田辰秋らの作品を一同に見ることが出来るのです。

ポストカード

その他にも、イギリスのスリップウェアやデルフトのタイルなど、国内外の美しい工芸品が飾られています。

こちらは、喫茶室の先のテラスから見る景色。山を上ってくる価値があったというものですね(バスでだけど)。テラスにはバーナード・リーチの鉄絵組タイルが、さり気なく、でも、存在感たっぷりに置かれています。そのすぐ横でティタイムをすることも出来ますが、私たちは、クーラーの誘惑に贖えず、室内でいただきました(^_^;)

これだけでも、十分満足ですが、まだまだ。

そう、安藤忠雄さん建築の美術館棟です。シンプルで美しい階段を下り、地中に埋め込まれた円柱形のギャラリーにはモネの睡蓮が展示されています。その向かいには、今回の企画展であるサム・フランシスの鮮やかな色彩がほとばしる大作が飾られていました。モネの睡蓮とアメリカの抽象画家サム・フランシスの作品。素人考えでは対照的と思えたのですが、その同じ組み合わせを、数日後に横浜で見ることになり驚きました。

現在横浜美術館で開催中の「モネ それからの100年」展。モネとモネに影響を受けた現代アーティストの作品展ですが、睡蓮の連作の向かいに、サム・フランシスの作品が展示されていました。サム・フランシスは、オランジェリーのモネの睡蓮に感銘を受け、傾倒していたのだそうです。そしてその隣には、アンディ・ウォーホルです。先日、学芸員さんに、「美術館に行ったらすぐに説明書きを読まずに、作品を自分で感じて、気に入ったものだけ後から戻って読めばいい」と言われたのですが、修行と勉強が足りず、ついつい説明文を読んでしまいます。

上の写真は、横浜美術館

「モネ それからの100年」

7月14日~9月24日

木曜休館 詳細はご確認ください

平日でしたが、夏休み中ということで、チケット売り場が長蛇の列でした。友人からそう聞いていたので、直前に電車の中からスマートフォンでチケットを購入しました。展覧会公式サイトから購入出来ます。事前にご自宅でプリントアウトも出来ますし、私のように直前に思い立った方は、「スマートフォンに画面表示」というのも選択出来ます。便利ですね!

もちろん、チケットぴあ、コンビニなど従来通りの方法でも。

アサヒビール 大山崎山荘美術館

〒618-0071

京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3

月曜休館(祝日の場合は翌日)、年末年始、臨時休館日あり詳細はご確認ください

10:00~17:00(休館は16:30まで)

お車の場合は、美術館の敷地までは車では入れませんので、駅周辺のコインパーキングのご利用となります。

シャトレーン

シャトレーンとは、La Chatelaine「シャトーに住む婦人」「シャトーの婦人」の意味から来る言葉で、18世紀~19世紀に流行した、女性が腰から下げたエレガントなツールのことです。

元々は、16世紀頃からあるもので、シャトーに住む婦人や、シャトーを管理する家政婦長の女性が、紐で鍵を腰から下げていたものです。各部屋の鍵や、銀食器など貴重品を入れた棚の鍵など、鍵の管理はとても重要なものでした。家政婦長が近づいて来ると、ジャラジャラという鍵の束の音ですぐにわかったというぐらい肌身離さず持っていたものです。

女性の服にポケットなどのなかった時代、鍵だけでなく、ソーイングキットや、ハサミや、ノートやペンなど身の回りの必要なものを下げるようになりました。そして、下げるものも、紐から、純銀、シルバープレート、銅など、そのシャトーの経済状況にふさわしいものに変化してゆきます。

 

参考写真

 

18世紀後半になりますと、シャトーの貴婦人や、働く女性として地位の高かった家政婦長への憧れから、普通の女性達がシャトレーンを真似することが流行します。1828年に発行されたファッション誌でシャトレーンが女性のアクセサリーとして特集されるとそれは一気に女性たちに広まりました。下げるものも、鏡、時計、気付け薬など様々でした。

デザインも実用的なものから、V&A博物館に所蔵されるようなエレガントなものまで、様々なものが登場しました。

さて、本日ご紹介致しますのは、1900年代初頭のメモ(ダンスカードブック)のシャトレーヌです。ダンスカードとは、舞踏会で女性が申し込まれて踊る予定の男性の名前を書いておいたメモのようなもの。踊った後にどんな印象だったかなどもメモしていたそうですよ。そして、化粧室で女性同士でそのメモを見ながら品定めのおしゃべりをしていたのではないでしょうか。何ともエレガントで夢のあるお品です。

オリジナルのペンも付属していますが、ペンは使用することは出来ません。バネもしっかりとしており、とても良い状態です。

表面は、スミレ。裏面は菊のモチーフです。

東洋のイメージの強い菊の花の文様ですが、18世紀後半に中国からヨーロッパに菊がもたらされて以降、東洋への憧れと共に愛されたモチーフです。ウィリアム・モリスが「菊」シリーズの壁紙をデザインしたのは、1877年のことでした。以降現在まで長く愛されています。

 

7cm×4.5cm

シルバープレート製

¥26,000(税別)

MIHO MUSEUM

夏休みをいただきましたフローラルですが、台風の直撃によって、目的地を急遽変更し、以前より行きたかった京都・滋賀の美術館を巡る旅に行って参りました。

まずは、滋賀・信楽のMIHO MUSEUMへ。上の写真は、図録の表紙のお写真をお借りしました。建築設計は、ルーブル美術館のガラスのピラミッドやワシントンのナショナル・ギャラリー東館、北京の中国銀行本店などで世界的に知られるI.M.ペイ氏によるもの。設計のテーマは桃源郷とのこと。上の写真をみると小さな美術館に見えると思うのですが、驚くべきことに、建築物の80%は地中に埋められているのです。それにより自然との融合をはかっているのだそうです。美術品の保護の観点からも地中にあるということは理想的なのだそうです。

京都からJR琵琶湖線で約15分、JR石山駅へ、そこからバスで約50分。車ならもっと便利だと思いますが、バスに揺られて自然豊かな湖南アルプスの山中まで辿り着く感じが旅気分を盛り上げてくれます。

 

まずバスで到着するのは、レセプション棟です。こちらから美術館へは、枝垂れ桜並木、トンネル、吊橋と、それだけでフォトジェニックで印象的なアプローチを通って徒歩でも10分ほどですが、上り坂でもあるので、電気自動車が連れていってくれます。

帰りは下り坂ですし、トンネルを歩いて自然を感じようと話していたのですが、古くからの知人である学芸員さんの楽しい解説にアッと言う間に時間が過ぎてしまい、あわや最終のバスを逃すほどになってしまったので、帰りも電気自動車のお世話になりました。。

美術館棟に到着。こちら側から見えるのは、ほぼこのエントランスだけで、この先は斜面と地中となります。

贅沢に美術館全てに使われているのは、フランスのライムストーン。ルーブルのピラミッドなどペイ氏の他の作品にもよく用いられているものです。貝殻など古生物の殻が堆積して出来た石灰岩が熱変成して、炭酸カルシウムが再結晶したものを大理石といいますが、その熱変化が起きていないものをライムストーンと言うのだそうです。そのこだわりを伺えば本当に一日では収まらないほどになってしまうのですが、この床の磨きも、滑らず、曇らず、女性のスカートの中が見える程には光らせないよう細かい指定のもと行われるのだそうです。

コレクションは、茶道具から始まり、仏教美術、陶磁器など日本古美術から始まったそうですが、美術館の建設と同時進行で世界の古代美術の収集が行われたそうです。学芸員さんのご苦労が並大抵ではなかったことは容易に想像出来ます。エジプト、西アジア、ギリシャ、ローマ、中国、ペルシャ、中央アジアとシルクロードを旅するように世界的に貴重な美術品約2,000点の所蔵の中から250~500点の常設展示を見ることが出来ます。

2世紀後半期のガンダーラ仏立像は、それに合わせてペイ氏が部屋をデザインしたそうですし、エジプトの紀元前1,200年頃の隼頭神像を目の前にすると、金、銀、ラピスラズリや水晶の輝きが数千年を経ても衰えないことに驚きを感じます。

エジプト、ローマ、ギリシャの人物像の筋肉のつき方や、イケメン具合の違いなど、詳しく楽しい解説に夢中になり、企画展「赤と青のひみつ」は駆け足で抜けることになってしまいました。夏休み企画ということもあり、子どもたちが楽しめる体験コーナーもたくさんあり、とても楽しそうでした。

実際にいらした方が驚かれてもいけないので、と言いますか、聞けば納得というところでもあるので、記しておきますが、MIHO MUSEUMは新興宗教である神慈秀明会の創始者によって作られた美術館です。神慈秀明会は、MOA美術館の母体である世界救世教から分派したのだそうで、世界救世教の教祖である岡田茂吉を教祖としています。

宗教法人が母体の美術館と言いますと、先入観を持つこともあると思います。その宗教的理想を実現するために、大変な労力と、強い意思と、潤沢な予算をもって作られますので、信仰を持たない私たちは、純粋に、桁外れに贅沢で美しい美術館として楽しめば良いと思っています。ロックフェラーなど、経済活動により巨万の富を得た人々が収集した美術品を展示して作られた企業や財団による私立美術館と同じように。

自然農法によって作られた野菜や、調味料でつくられるお食事がいただけるレストランもおすすめです。どんなに安心安全な有機農法だとしても、美味しくなければ意味がないとは常々思うことですが、それに美しさが加わったお料理でした。シンプルな一汁三菜ご膳やおうどん、おにぎりなどですが、野菜と出汁の味がしっかりと濃く、大満足しました。パンやデザートも美味しそうでしたよ。

お客様の半数ほどはヨーロッパ、アジア圏など外国からの方でした。ペイ氏の名声もあると思いますが、皆さんよく調べていらっしゃるなあと思います。

百聞は一見に如かずなのですが、遠くてなかなかいらっしゃれないと思いますので(私もそうだったので・・・)昨年MIHO MUSEUMで行われた、ルイヴィトンの2018年コレクションのオフィシャル動画を添付しておきますのでどうぞご覧ください。

トンネルから美術館までのアプローチがランウェイになっており、空撮が壮観です。松の木のデザインが衣装にもありますが、まるでエントランスホールの円形の扉の奥のガラス越しに植えられたペイ氏厳選の松の木そのものを描いたようです。場所を決めてからデザインが出来たのでしょうか?そして、雨だったらどうなったのかなぁとファッションショー事情に疎い私は思ってしまいました。そして、昨夜CSでやっていた「プラダを着た悪魔」をまた夜中に観てしまい、洋服のデザイン自体は素人にはよくわからないとしても、この素晴らしいショーの実現がどれだけ大変だったか想像してしまいました(;_;コ、コワイ。

 

動画引用元

ルイ・ヴィトンオフィシャル

YouTube: https://youtu.be/UzIUQeoG-NQ

 

MIHO MUSEUM

〒529-1814 滋賀県信楽町田代桃谷300

開館期間は時期、年によって異なりますのでご確認ください

10:00~17:00 月曜休館

http://www.miho.or.jp/

 

 

ぼんぼり祭り

 

 

今年も早くも立秋が巡って参りました。

鶴岡八幡宮・ぼんぼり祭りは、毎年8月に立秋の前日6日から9日までの3日間行われます。立秋の前日には夏の祓いである夏越祭、立秋当日には暦の上での秋の訪れを奉告する立秋祭、そして源実朝公の誕生日である9日には実朝祭が行われます。境内には、鎌倉に縁のある文化人、在住の著名人による書や絵がぼんぼりに仕立てられ、東西南北の参道に並びます。18時過ぎから巫女さんたちによって灯りが灯され、幻想的な雰囲気に包まれます。

これが終わると、残暑は続くものの、気分はもう秋に向かいます。

写真は、初日である昨日6日のものです。雨になりますとぼんぼりは下げられますので、台風接近の予報の今日、明日は難しいかもしれません。

フローラルは、8月8日(水)~10日(金)までお休みを頂戴いたします。

台風の予報ですので、どうぞ皆さまお気をつけてお過ごしくださいませ。

 

8月のお休みのご案内

 

酷暑の8月が続いておりますが、皆さま体調など崩されていませんでしょうか。

暑いからと言って、冷たいものを飲みすぎるのはよくないとはわかっていても、こう暑いと体の中からも冷やさないと涼しくならないような気がしてしまいますね。冷たいものを飲みすぎると内蔵、特に腎臓、副腎が冷え、副腎が冷えると、ホルモンの分泌異常が起こり、自律神経の乱れを引き起こすのだそうです。これが多くの「夏バテ」なのだそう。こういったメカニズムを説明されると「なるほど」と思いますね。

さて、8月のお休みのご案内でございます。

8月7日(火・定休日)~10日(金)

8月24日(金)~30日(木)

お休みを頂戴いたします。

尚、明日3日(金)は、14時~の営業とさせいただきます。

ご迷惑をお掛けいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。