FLORAL DIARY

大山崎山荘美術館

 

先日のMIHO MUSEUMからの続きで、翌日は大山崎山荘美術館へ。こちらもやはり一度行ってみたいと思っていた美術館でした。フローラルのお客さまからもウィリアム・モリス展がとても良かったと伺っていたのですが、それには間に合わず残念でしたが、夏らしく「サム・フランシスの色彩」展が開催中です。

京都駅からJR山崎駅もしくは、阪急大山崎駅まで約15分。美術館までは、山崎駅からですと徒歩10分ほどですが、阪急大山崎駅からは少し距離があります。ご高齢の方優先とのことですが、両駅から無料送迎バスが出ています。平日ですいていたので、私たちもお世話になりました。夏の京都にはありがたいです!

 

 

バスをおりて、緑の木立を抜けますと、ひっそりと佇む山荘が現れます。

 

大山崎山荘美術館は、関西の実業家・故加賀正太郎氏が大正から昭和初期にかけ建設した「大山崎山荘」をアサヒビールが創建当時の姿に修復し、安藤忠雄氏設計の新棟を加えて、1996年に開館したものです。

正太郎氏が亡くなり、山荘は加賀家の手を離れ、今の素晴らしい姿からは想像出来ませんが、廃墟のようになってしまったとのこと。バブル末期には、最終的に建設会社の手に渡ることとなり、何と取り壊して高層マンションにする計画があったのだそうです。

ニッカウヰスキーの設立にも参画した正太郎氏が、同じく船場の生まれでアサヒビールの初代社長であった故山本爲三郎と深い親交があったことから、京都府や大山崎町からの要請を受け、アサヒビールが山荘の復元を請け負ったとのこと。

優雅というよりも、質実剛健を表したようなチューダーゴシック様式の建物にハーフティンバーの外観。若かりし頃にヨーロッパ各国を遊学する中で、特にイギリスの建築様式に興味を持ち、途中で訪れた炭鉱夫の家がヒントになっているのだとか。

内部も男性らしい重厚なつくり。室内は写真撮影は出来ませんが、ポストカードの掲載許可をいただきました。きっとモリスのカーテンや壁紙がぴったりだったと思うので、やっぱりモリス展を見逃して残念・・・。

美術品の主軸となるのは、美術館開館に際して寄贈された山本爲三郎コレクションです。爲三郎氏は、芸術文化活動への支援に大変熱心で多くの芸術家を支援しますが、特に熱意をもってとり組んだのが、柳宗悦が提唱した民藝運動への支援でした。そのため、河井寬次郎、濱田庄司、バーナード・リーチ、芹沢銈介、黒田辰秋らの作品を一同に見ることが出来るのです。

ポストカード

その他にも、イギリスのスリップウェアやデルフトのタイルなど、国内外の美しい工芸品が飾られています。

こちらは、喫茶室の先のテラスから見る景色。山を上ってくる価値があったというものですね(バスでだけど)。テラスにはバーナード・リーチの鉄絵組タイルが、さり気なく、でも、存在感たっぷりに置かれています。そのすぐ横でティタイムをすることも出来ますが、私たちは、クーラーの誘惑に贖えず、室内でいただきました(^_^;)

これだけでも、十分満足ですが、まだまだ。

そう、安藤忠雄さん建築の美術館棟です。シンプルで美しい階段を下り、地中に埋め込まれた円柱形のギャラリーにはモネの睡蓮が展示されています。その向かいには、今回の企画展であるサム・フランシスの鮮やかな色彩がほとばしる大作が飾られていました。モネの睡蓮とアメリカの抽象画家サム・フランシスの作品。素人考えでは対照的と思えたのですが、その同じ組み合わせを、数日後に横浜で見ることになり驚きました。

現在横浜美術館で開催中の「モネ それからの100年」展。モネとモネに影響を受けた現代アーティストの作品展ですが、睡蓮の連作の向かいに、サム・フランシスの作品が展示されていました。サム・フランシスは、オランジェリーのモネの睡蓮に感銘を受け、傾倒していたのだそうです。そしてその隣には、アンディ・ウォーホルです。先日、学芸員さんに、「美術館に行ったらすぐに説明書きを読まずに、作品を自分で感じて、気に入ったものだけ後から戻って読めばいい」と言われたのですが、修行と勉強が足りず、ついつい説明文を読んでしまいます。

上の写真は、横浜美術館

「モネ それからの100年」

7月14日~9月24日

木曜休館 詳細はご確認ください

平日でしたが、夏休み中ということで、チケット売り場が長蛇の列でした。友人からそう聞いていたので、直前に電車の中からスマートフォンでチケットを購入しました。展覧会公式サイトから購入出来ます。事前にご自宅でプリントアウトも出来ますし、私のように直前に思い立った方は、「スマートフォンに画面表示」というのも選択出来ます。便利ですね!

もちろん、チケットぴあ、コンビニなど従来通りの方法でも。

アサヒビール 大山崎山荘美術館

〒618-0071

京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3

月曜休館(祝日の場合は翌日)、年末年始、臨時休館日あり詳細はご確認ください

10:00~17:00(休館は16:30まで)

お車の場合は、美術館の敷地までは車では入れませんので、駅周辺のコインパーキングのご利用となります。

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